愛は いつでもそこにあるだわら。目に見えないだけで。

劇場版ヱヴァ 序

ネタバレあるかもわからんね
観てきました。

まず主人公シンジの印象。描き方が相当変化していました。

友人と見に行ったのですが、このへん感想が全然違って面白い。

自分は、「シンジってこんなにポジティブだったっけ!?」という感想。

友人は、「シンジってこんなにウジウジしたセリフはいたっけ?」という感想。
たまごまごごはん 「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」エヴァを知っている人もそうでない人も。

ポジでもネガでもなく、『あっさりしているな』と思った。
シチュエーションが同じだからTV版の時のような過程で葛藤してるんだろうけど、進行が早いのであまり心情を読めない。
「映画だから(尺が少ない)」という理由であっさりしてるんだと納得したけど。
映画→TV版の順で観たらシンジ後ろ向きすぎって感想を持つのかなあ。


「TV版にところどころ手直ししてちゃんとしたオチをつける」のが劇場版だと思ってたけど、
ちょっと世界観がズレてね?いや、違っていいんですけど。でもエヴァっていうのは、なんかこう・・もっと全体として鬱々としているもんじゃないのか。違うのか。
葛城軍曹がヤシマ作戦の時に行ったちょっとクサイ台詞の時に流れてた音楽の盛り上げ方が気に入らない。
映画だから一応見せ場とか作っとくべきだったんだろうと思って納得しよう。


まああれだ。エヴァンゲリオンには思い入れがないので、例えどんなにクソ映画だったとしても別にいいです。
「ああ、映画代無駄になったな」と感じるくらい。



エスカレーターでシンジは綾波にビンタくらったっけ?
シンジは関西人殴り返したっけ?


あんま覚えてねーなァ・・・
もう一回みたいなぁ。
DVD高い高いしぬ





本編の感想外で思ったことを少し。
多分俺は、劇場版ヱヴァシリーズがどんな終わり方をしても、『アニメが終わった時点で作品は完全に終了させておいた方が良かった』と思うんじゃないかな。


「あたかも新作を発表しないことで その存在を誇張されてしまう作家」(攻機SAC最終話)っていう台詞があったけど、
そんな感じ。エヴァはあそこで消化不良・意味不明のままおわることで、
その不完全さを作品の魅力として完成したんじゃないだろうかと思う。
海辺のカフカで、「曲自体が未完成であるから誰も完璧な演奏を出来ない。だから未だに挑む人が絶えない」というような表現があった。今ならなんとなくわかる。



 でもエヴァシリーズが生きている今が楽しいとも感じる。
らきすたは死んだ。TVシリーズ攻殻機動隊も死んだ。デスノートも死んだ。痴漢男の漫画も死んだ。
触れている最中はみるのが楽しみで、待ち遠しかった。今は未公開のものに触れる興奮はもうなくなった。
ハンタも連載再開は半分諦めてたけど復活したし、ハルヒも定期的な刊行はないけど生きてる。原作が潰れたとしても期待できない二期があるし。コードギアスも失速気味だけど息遣いは聞こえる。
そんな「この作品はまだ完全に沈黙してないな」って感じが好き。