愛は いつでもそこにあるだわら。目に見えないだけで。

ネタバレあり ストライクウィッチーズ劇場版 感想

初日の最終上映を21:40-23:15くらいまで観て現在翌日2012/3/18の1:16。 twitterにも帰り歩きながら書いたけど、感想を。


なんだかんだで、良かった。 希望の最低ラインとして「ストライクウィッチーズが作品として生きている」というのがある。それだけでいい。作家が死んだとか、海外長編売 れなくて9部以降は翻訳しませんとか、作家は生きてるし新刊も出てるけど打ち切りも休載のアナウンスもなく宙ぶらりんしてるシリーズみたい じゃなく、ちゃんとシリーズが生きてるだけで親は嬉しい。あんたが元気でいてくれればそれで。


正直テレビ版ではひどい締めでも傷つかないように、「ズボンがちゃんとズボンしてれば良し」と思って観てた。 なのでネウロイとの戦闘も、お約束というか「まあどうせ倒せる儀礼的なものだろう」って軽く見てるフシがあった。 映画は多脚のネウロイが侵攻してて、それが戦車と比べてデカかったり、歩兵を壊滅させてたシーンがあり「うわっネウロイ強い」っていう線引 きができた。人と比べてちょうつよい。やばい。人類滅ぶ。 そういうハリがあって、一人でネウロイを倒せるウィッチのすごさを感じた。 "魔法力を持ったネウロイに対抗できる存在ウィッチ"というのは「少女を飛ばせるための設定」であってそれ以上でも以下でもない感じだったけ れど、ウィッチのおかげで人類はちょっと大丈夫であり、給料を得られ尊敬を集める存在なんだな というのが実感できた。 (これが歩兵とネウロイの戦闘描写の対比のおかげか、画面が大きいからかは分からないけれど) 画面が大きいと、世界の奥行きも大きく感じるように思う。一期はワンセグ→DVDだったから余計にネウロイは大したことない存在に見えてたの かも。


そんなことを感じてたお陰で、ぽつぽつ欧州に現れるネウロイとの戦闘シーンが楽しかった。 シャーリーとルッキーニが水の都を守る時は「さっき戦車部隊が手も足もでなかったネウロイを二人でやっつけるなんてすごい」って思ったし フラウとバルクホルンは「変形型ネウロイを4機も撃墜できるなんて流石エース」て感じだった。 ネウロイが一般兵に対して圧倒的な描写があったのが、ウィッチのすごさを際だたせてた。


最低ラインは守られてるのでいいはいいけど、後は色々。 「つづく」で終わるエンディングはいいんだけど、三期があるなら嬉しいんだけど、芳佳の復帰だけが。 魔法力を失って、もう飛べなくなった二期が。 ウィッチではなく、一般人として医者を目指す志が。 同じく力を失い眼帯を外した坂本少佐が。 宮藤の復帰だけが。 本当に501の絆で説明は終わりなんだろうか。 リーネの作った白衣を破いてまで医者を決意していたのではないのか。 少佐を残して宮藤だけ飛べるようになっていいのか。 魔女には休眠期があって、その周期が短い人は魔力の枯渇(しているようにみえる)から復活することができるとか 宮藤博士の遺伝子がネウロイの波形と同調して力の回復を促すとか 接触したネウ子が仕込んだ何かが生命の危機に反応して暴走したとか 何か理由が欲しい。 ちゃんと話を進めて欲しい。ネウロイの正体とか、目的とか、宮藤博士の行方とか。 謎は謎のまま安い英雄譚や復活劇で3期4期と繰り返すより、掘り下げて語って欲しい。

というのを書いて寝かせていた。
2期のBD BOX届いたし、2012年の春アニメが趣味じゃないのばかりでもアイマスとこれで戦える。


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