愛は いつでもそこにあるだわら。目に見えないだけで。

目が見えなくなった話

アルコールに弱いです。ビールジョッキで出されても上から3cmくらいしか飲めません。
割り勘という飲まなきゃ損するシステムと「何でソフトドリンク頼むの?」圧力と強くいえない性格で、これまでふつうに飲み過ぎて吐いたりすることはあったけれど、今日は面白い体験をしたので書きます。


夜外食して、梅酒水割りを頼みました。胃に何も入ってない状態でお酒と焼かれて焦げていく肉を詰めていたら気持ち悪くなり、「これは肉体がリバースカードをオープンしようとしている!(※吐きそう)」と思いトイレに立ちます。「トイレどこですか?」「出ていただいて左手になります」「ありがとうございます」この会話も覚えてるけど、聞いたときに「ここにトイレがある」ということを想像できていなかった。とにかく出てマークを探そうとして外へ向かう。


店の外(ビルの中なので、トイレは店に備え付けがない)に出て、左側へ足を踏み出したら(席立ってから20歩くらい)、目が見えなくなった。目は開いているけど、トイレのマーク入ってこない。立ちくらみがして視界がかすむあの一瞬がずっと続く感じ。1分ちょっとその状態。
耳も聴こえなかった。耳の状態としては耳抜きをずっとしてる感じで、音はより聞こえない。ゴーって音はしないけど、ゴーって感じ。説明できない。
目が見えない間ずっと吐きそうで、このままじゃ廊下に出しちゃうからとりあえずトイレのありそうな方に向かおうと思って左へ直進した。誰かに左手ぶつかったけど、それすら見えなかった。見えないからトイレの場所聞こうと思って「すいません」って声だしてみたけど、ものすごく遠く聞こえて、誰か反応してくれたかも分かんないし、何より「トイレはどこですか?」のやりとりをしてる間にその人にリバースしそうだったから壁を探してこの非常事態がなんとかなるのをやり過ごそうとした。ここまで2分かかってないと思う。壁に背をつけて、しゃがみこんで目をつぶったら少し落ち着いた。気持ち悪いのが弱くなってきて隣でエレベーター待ってる男の人の声がいつもと違う感じで聞こえてきた。近くだけど、音は大きく聞こえる、でも耳を塞ぐほどうるさくはない。気持ち悪いけど吐くのはだいぶ我慢できる状態になったら目を開けると見えるようになってた。トイレ探して、座ったらゆっくりおさまっていった。吐いてはいない。席を立ってからここまで3分くらいじゃないかなあと思うけど、目が見えないほど脳がおかしくなってるから体感時間もあてになら
ないかも。


気持ち悪いのは太陽が眩しいのと同じくらい確実に不快だったけど、今になってみれば面白い体験だった。多分座ってた状態(既に吐きそう)から、歩いて血液循環させて、全身にエチルアルコールを運んだ(脳にも)から目や耳に異常が出たんじゃないかなあ。喉乾いてるところにいきなりお酒も飲んだし。


きっと急性アルコール中毒は、あれがもっと強烈かつ急激に起こって、気持ち悪い、苦しいままに回復せず死んでしまうんだな。