愛は いつでもそこにあるだわら。目に見えないだけで。

「カノジョは嘘を愛しすぎてる」の商品説明

内容説明
「僕は妹に恋をする」、「僕の初恋をキミに捧ぐ」などの作品で、著作発行累計は1千万部を超える――
2008年には第53回小学館漫画賞受賞を受賞。小学館・少女漫画部門が誇る超ビッグ作家・青木琴美
最新刊「カノジョは嘘を愛しすぎてる」の1巻・2巻がいよいよ登場。


著者からのコメント
青木先生からのメッセージ


幼い頃、アニメ「らんま1/2」が大好きでした。
大好きで大好きで。だから「らんま」の絵を毎日描いていました。
そしてある日、その大好きな「らんま」が漫画原作のアニメだと知りました。


お年玉で「らんま1/2」の単行本を買ったら、もっともっと「らんま」が好きになって、
やっぱり毎日「らんま」の絵を描いていました。


中学生になって、私は色んな漫画を読むようになり、いつのまにか自分の絵を描くようになっていました。
毎日描いていたけれど、それが練習だと思ったことはありませんでした。


だって好きで。趣味で。楽しくて。ただそれだけで描き続けていたので。


そうして、18歳の時、漫画家としてデビューしました。


正直に言います。


デビューするまで、実は私「ちょっと上手いかも…」なんて思っていました。


愛媛で過ごした少女時代、周りには漫画を描く友達はほとんどいませんでした。
だからデビューが決まって、東京に来て、ビックリしました。


みんな、私より上手いのです。
私より上手い人が、私の原稿を手伝いに来てくれたりしました。


私が何日もかけてやっとできることを、
さらりと5分でやってのける人にも会いました。


そして、強烈な個性で輝き君臨する先輩の漫画家の方々に会いました。


プロとしてやっていける実力も、個性も、
そして当然知っているべき漫画の知識すら私は持っていませんでした。


親切な人達が、私が漫画家としてやっていけるよう、
人気が取れるようにと、
「こういうストーリーにしたら?」
「こういうキャラクターが人気が出るよ」
「こういう風に絵柄を変えた方がいい」
色んなアドバイスを下さいました。


でもそのアドバイスの数々に、私は悩んでしまいました。


「そういう話は確かに人気だし、私も一ファンとして大好きだけど、
そういう話は、やっぱり○○先輩が描いた方が面白いんじゃないかな」


「そういうキャラクターは確かに人気だし、私も一ファンとして大好きだけど
そういうキャラクターは、やっぱり××先輩が描いた方が素敵なんじゃないかな」


「そいう絵柄は確かに人気だし、私も一ファンとして大好きだけど
そういう絵柄は、やっぱり△△先輩が描いた方が可愛いんじゃないかな」


私以外の人が、描いた方がいい。




漫画をやめたほうがいい。


そう思いました。



でも、ずっと好きだったんです。
ずっと漫画を描いてきたんです。


やめれなかった。


うまく描けなくて、つらくて、逃げ出したいのに、
やめられない。


好きで、やめられない。



そんな風に悩んでいた新人時代の話を、
音楽をしている人に話す機会がありました。
「わかるよ、同じことを思ったよ」と言ってくれました。


OLをしている友達にも、思い切って話してみました。
そしたら、友達も、「わかるよ、同じことを思ったよ」と言ってくれました。
「後輩にすごく仕事ができる子がいてさー。しかも、すごくいい子で大好きなんだけど、
仕事で失敗して、どうしてあいつみたいに出来ないんだとか上司に怒られると、
なんかつらくて…あの子のこと好きなのにムカついたりすんの…」


誰かと比べられたり、勝手に比べて落ち込んだり、
妬んだり、そんな自分に嫌悪したり…
そんなの、みんなそうかもしれない。


悩んでいた新人時代から、
色んなことがあって、色んな人との出会いがありました。


相変わらず不器用で、へたくそで
思ったように上手く描けなくて、悔し涙を流すことが多いけれど。


今も、漫画を描き続けています。



カノジョは嘘を愛しすぎてる」は、
音楽が好きで、大好きで、友達と趣味で始めたバンドが、
だけど、いつのまにか仕事になって、
そこから悩みはじめてしまった男の子・アキの話です。


そして。
音楽が苦しくなって、だけど好きでやめられなくて、もがいていたアキが、
逃げ場所みたいに、音楽とは関係のない世界・人間関係を持ちたいと思っていた時
出会った女の子・理子。


この2人の、アキと理子のラブストーリーです。


ぜひ読んで頂けると、嬉しいです。
Amazon カノジョは嘘を愛しすぎてる(1)

こんな長い文章は初めて見たw